2018年11月18日日曜日

セットリスト 吉田拓郎 LIVE2005

LIVE2005

SANKYO presents TAKURO & his BIG GROUP with SEO 2005 ~ to be continued ~
-Oct.28,2005 東京国際フォーラム・ホールA(追加公演・ツアー最終日)
TAKURO & his BIG GROUP with SEO 2005 Live & His RARE Films [DVD]

スケジュール(全国10公演)
8月28日(日) 広島厚生年金会館
9月3日(土) つま恋・エキジビションホール
9月11日(日) パシフィコ横浜・国立大ホール
9月17日(土) 大阪フェスティバルホール
9月25日(日) 京都会館第一ホール
10月2日(日) 東京国際フォーラム・ホールA
10月9日(日) 名古屋国際会議場センチュリーホール
10月16日(日) 仙台サンプラザホール
10月20日(木) 福岡サンパレス
10月28日(金) 東京国際フォーラム・ホールA(追加公演)

00.清流
00.恋の歌(inst)
→コーラスが歌唱。「♪熱い~熱い涙が~」「♪僕は~僕は知ってる~」「♪想い出せば~遠いあの日~」
01.恋唄 (write&song吉田拓郎.1978)
02.春だったね (write田口淑子/song吉田拓郎.1972)
03.今日までそして明日から (write&song吉田拓郎.1971)
04.ジャスト・ア・RONIN (write安井かずみ/song加藤和彦.1986)
05.いつも見ていたヒロシマ (write岡本おさみ/song吉田拓郎.1980)
06.リンゴ (write岡本おさみ/song吉田拓郎.1972)
07.君が好き (write岡本おさみ/song吉田拓郎.1973)
08.唇をかみしめて (write&song吉田拓郎.1982)
09.ハートブレイクマンション (write松本隆/song吉田拓郎.1978)
10. Y (write&song.吉田拓郎.1981)
11.遥かなる (write石原信一/song吉田拓郎.1996)
12.流星 (write&song吉田拓郎.1979)
13.せんこう花火 (write古屋信子/song吉田拓郎.1972)
14.家へ帰ろう (write&song吉田拓郎.2002)
15.夏休み(inst)
16.花の店 (write岡本おさみ/song吉田拓郎.2003)
17.虹の魚 (write松本隆/song吉田拓郎.1979)
18.時は蠍のように (write安井かずみ/song加藤和彦.1986)
19.全部だきしめて (write康珍化/song吉田拓郎.1997)
20.旧友再会フォーエバーヤング (write&song吉田拓郎.1984)
21.今度はいったい何回目の引越しになるんだろう (write&song吉田拓郎.1990)
22.大阪行きは何番ホーム (write&song吉田拓郎.1984)
23.人生を語らず (write&song吉田拓郎.1974)
24.パラレル (write安井かずみ/song加藤和彦.1986)
25.落陽 (write岡本おさみ/song吉田拓郎.1973)
21:30終演。「夏の日の恋(パーシーフェイスオーケストラ)」

Guitar:古川望、Guitar:土方隆行、Keyboard:小林信吾、Keyboard:エルトン永田、Bass:富倉安生、Drums:島村英二
Trumpet:鈴木正則、Trumpet:佐々木史郎、Trombone:河合わかば、Saxophone:中村哲、Strings:伊能修グループ8名
Chorus:遠藤由美、Chorus:坪倉唯子、Chorus:宮下文一、Chorus:若子内悦郎、Conductor:瀬尾一三

2018年11月5日月曜日

吉田拓郎アルバム「伽草子」に刻まれた時代の空気【恋愛と婚姻と性愛と拓郎 vol.4】

「伽草子」(1973)
CBSSONY第二弾アルバム。
吉田拓郎「望みを捨てろ」の謎を追いかける
にも書いているように、このアルバムの発売前後の拓郎周辺はたいへんあわただしい状況になっていました。あわただしいというより、怒涛の1973年だったのだろうと想像します。



性的なことを歌いつつ、さわやか

当時27歳で人気絶頂であった拓郎が、婦女暴行容疑で逮捕されたのち、無罪放免となる「金沢事件」。御存じなければググってみて下さい。

CBSソニーから発売された4枚の超名作アルバムの中では、一番地味かもしれないです。この後に発売された「LIVE73」が凄すぎて、霞んでしまいそうになるのは仕方ないものの、私はかなりこのアルバムが好きです。1970年代に出された拓郎の「天才炸裂」なアルバムの中で、比較的地味な「伽草子」と「大いなる人」が好きな私です。

#1「からっ風のブルース」でいきなり性的な歌詞「とても素敵だ 君 暗闇を探そう」が炸裂する本作。金沢事件の前に制作されたとはいえ、よくリリースができたものだと感心させられます。

5月23日  金沢事件(4/18の新六文銭ライブの後)により逮捕→ 逮捕によって新六文銭は事実上の解散
6月1日  アルバム「伽草子」発売
6月2日  不起訴となり釈放

という時系列を考えると、拓郎が拘置所からリリースされる前日にアルバムがリリースされたことになります。今の時代であれば、コンプライアンスがどうだこうだでぜったいソニーは発売禁止か延期の措置をとったと思います。いや、ソニーが止めなくても、親や妻がよく止めなかったなあと感心します。

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#1・2・3・7・10・11 の6曲に、セックスを想起させる部分があると思うんだけれど、どうでしょう(笑)。どれも拓郎本人作詞でないのもけっこう面白いです。レコード会社が「セックス路線」を推したんだろうか?
「抱きしめたことに理由などないんだ。僕に妻がいたとしても、抱きしめたかったとしか。」(#10「話してはいけない」)
と、詞は岡本おさみさんですが、当時の状況を考えると「拓郎ってそういう人なんだ」と思われても仕方ないですよね。発売当時は四角佳子さんと婚姻関係にあり、さらに四角さんは身重の体でした。あくまで「作品」であり、あくまで「無罪放免」ではあったものの、この自由奔放過ぎる拓郎に、近親者は何を思ったのでしょうね。

けっこう性的内容を想起させる歌詞が続くものの、ジャケットを含めてアルバム全体には「淡さ」「さわやかさ」が漂っているような気がします。のっけから、からっ風で「冬」なんだけど私のイメージは「春~夏」です。

#2「伽草子」が性的かどうかについては、議論が分かれると思います(笑)。名曲に勝手に性の息吹を吹き込むなとご本人及びコアなファンからは叱られそうです。
「君も少しは お酒を飲んだらいいさ」
と、静かな夜に女性を酔わせて
「君の絵本を 閉じてしまおう」(#2「伽草子」)
と、その状況は出来上がりつつあります。スプーンもお皿も耳を澄ましている静かな夜にメイクラブって、美しい。私は勝手に好意的な妄想をしています。
まあ、作詞は白石ありすさんだし、メロディーもアレンジも美しく、それほど肉感的なわけではありません。白石ありすさんは、「素敵なのは夜」(アルバム「ローリング30」(1978))でも詩を提供してくれていて、そちらもいくらか色香が漂う作品に思えます。拓郎の作品はどちらかというとゴツゴツしがちなので、作詞に女性陣が関わるのはいいことだと思いますが、CBSソニー時代を過ぎるとそれがあんまりなくなっちゃうので、残念です。
※最近では、「午後の天気」(2012)で銀色夏生が「この風」を提供しています。

セカンドシングル「青春の詩」(1971年)でも、拓郎は
「セックスを知り始めて 大人になったと 大喜びすること ああそれが青春」
けっこう、かなり、はっきりと「セックス」と口にしています。性的内容であったとしても、ストレートにものを言う(言ってしまう)拓郎の自由奔放さ。この性的表現路線は「176.5」(1990)ぐらいまで長きにわたり続きます。それ以降は一線を退いて桑田佳祐に王座を譲ったのかな。あるいは、鈴木保奈美の「東京ラブストーリー」(1991)での鈴木保奈美の「ねぇ、セックスしよう」に、敗北したのかもしれません。ちなみに「東京ラブストーリー」の原作者:柴門ふみさんは拓郎マニアなようです。

1.からっ風のブルース
作詞:岡本おさみ・作曲:吉田拓郎
2.伽草子
作詞:白石ありす・作曲:吉田拓郎
3.蒼い夏
作詞:岡本おさみ・作曲:吉田拓郎
4.風邪
作詞・作曲:吉田拓郎
5.長い雨の後に
作詞・作曲:吉田拓郎
6.春の風が吹いていたら
作詞・作曲:伊庭啓子
7.暑中見舞い
作詞:岡本おさみ・作曲:吉田拓郎
8.ビートルズが教えてくれた
作詞:岡本おさみ・作曲:吉田拓郎
9.制服
作詞:岡本おさみ・作曲:吉田拓郎
10.話してはいけない
作詞:岡本おさみ・作曲:吉田拓郎
11.夕立ち
作詞:岡本おさみ・作曲:吉田拓郎
12.新しい朝(あした)
作詞・作曲:吉田拓郎

#1は冬
#2・5は長い雨が降っているから初夏?
#3・7・11が夏
#6・9は春か

1970年代前半の空気

#12「新しい朝(あした)」は、不思議な魅力を放っています。拓郎らしからぬ歌詞が何とも言えない当時の状況を物語っているような気がします。「広場」にはコミュニケーションの場という意味も多分込められているのだと思います。全共闘的な香りも少ししているような、気もします。誰に向かって
「僕の肩をかそう 歩き疲れた君に」
と、言っているのか、よく分からない。誰と共闘していたつもりなのかな?拓郎がこんな言い回しをするのは珍しいかもしれません。
1972年の大みそかの「ゆく年くる年」のテーマ曲だったとか。それで、ちょっと若者への応援歌的になったのかもしれません。高度成長期の坂を上り切り、学生運動は敗北。しかし、どんよりした下り坂に入る前のどこか高揚感のあったあの時代の空気が、#12「新しい朝」には含まれているように思えます。
このアルバムはどちらかというと地味なのかもしれません。それでも、前作・名盤「元気です。」よりも、「伽草子」は当時の空気をトータル感を持って刻んでいます。アレンジの一貫性の影響もあるのでしょう。聴いているうちに1972~1973年のイメージが立ち上がってくるのが、不思議です。
中国との国交正常化でパンダがやってきて、「あしたのジョー」は完結に向かい、仮面ライダーはV3に。浅田美代子(2月14日)や山口百恵、桜田淳子がデビュー。美代ちゃんのデビューはまるで「LIVE73」以降に起こる私生活での大波(離婚~再婚)に対する伏線のようです。浅間山山荘事件にごきぶりホイホイ」が発売。ベトナム戦争は終結へ。
当時の拓郎は全共闘の敗北後の若者たちの気分を表していたとよく言われます。1973年10月からはオイルショックに襲われるのだけれど、1970年代前半は、一億総中流化(消費と諦念の時代?)へと向かう「まだまだ成長の時代」であったのではないかなあ・・・。アルバム「伽草子」には、拓郎の乱高下しながらも上昇していく天才的なポテンシャルエネルギーが詰まっているのでしょう。

新六文銭の演奏と1973年のライブ(リサイタル)

1973年の前半、拓郎が参加し、コンサートツアーまでしていた「新六文銭」というグループのメンバーが中心になっていることも、「伽草子」の特徴の一つです。
前年1972年のツアーは柳田ヒロが引き連れたグループがバックを務めていたようです。(以下、Wikipediaより参加ミュージシャンを引用

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1972年
柳田ヒロ:ピアノ/オルガン
高中正義:ギター
小原礼:ベース
チト河内:ドラム
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年が明けて1973年1月に結成された新六文銭のメンバー↓↓↓は、

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小室等(ギター・ボーカル)
柳田ヒロ(キーボード)
後藤次利(ベース)
チト河内(ドラムス)
吉田拓郎(リードギター・ボーカル)
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「伽草子」の参加ミュージシャン↓↓↓には

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Vocal:よしだたくろう・よしだけいこ
Piano, Organ:柳田ヒロ
Drums, Percussion:チト河内
E.Guitar, Ac.Guitar:矢島健
E.Bass:後藤次利
Ac.Guitar, Harmonica & Piano:吉田拓郎
Ac.Guitar:田口清
Brass Section:村岡建・羽島幸次・片岡照彦・鈴木正夫・鈴木武久・戸倉誠一・砂原俊三・中島系三・青木明
Arrange:吉田拓郎・柳田ヒロ・村岡建
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と、新六文銭と「伽草子」の主要メンバーがほぼ重なっています。

新六文銭から小室さんを抜いた「伽草子」のメンバーに、旧六文銭のオケイさん、つまり当時の拓郎の妻がゲストボーカルで加わっているという形になります。ついでに言うと、新六文銭が途絶えた後、27年を経て2000年から、「まるで六文銭のように」などと名前を変えながら後継ユニットとして活動を再開しています。ユニットには小室等とオケイさん、そして小室等の娘、こむろゆい(「ユイ音楽工房」の「ユイ」の由来です)がメンバーとして名を連ねています。

「伽草子」の制作期間は新六文銭の活動期間とかぶっているのでしょう。

「逮捕~釈放」という事件の後のツアーには「伽草子」のミュージシャン(柳田・河内・後藤)がバックだったみたいです。んー、じゃあE.Guitarは誰だったんだろう。

LIVE73のMCで語られる「魔の神田共立講堂」が釈放の翌日1973年6月3日と5日。これを皮切りに吉田拓郎リサイタルは1973/10/12 (金)大宮市民会館までの38本(https://www.livefans.jp/で確認)をこなしたようです。

でもでも、その後の1973年11月26・27日の中野サンプラザ(=LIVE73の録音)ではバックが一新されています。

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Vocal:吉田拓郎
Ac.Guitar, Banjo, Dobro, Flat Mandolin:石川鷹彦
Drums:田中清司
E.Bass:岡澤章
E.Guitar:高中正義・常富喜雄
E.Piano:栗林稔
Hammond Organ:松任谷正隆
Ac.Guitar:田口清・吉田拓郎
Percussions:内山修
Back Ground Vocals:ウィルビーズ
Brass Section:村岡建・羽島幸次・村田文治・佐野健一・新井英治
Strings Section:新音楽協会
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私にとって「新六文銭」は謎の多いバンド、「伽草子」は謎の多いレコーディングです。
「みねやの二階」という超絶当時に詳しい方のブログでは、「'73をめぐる冒険」
http://mushi646.blog.fc2.com/blog-category-31.html
として、当時のいきさつを記録して下さっていますが、これを見てみても、なんか、分からんですww

1973年11月26・27日の中野サンプラザの前後には新六文銭とのライブをやっているみたいで、加えて井上尭之バンドをバックにやったライブもあるみたいで。いったいどんなんやねんと不思議で仕方ないです。
拓郎逮捕の影響で新六文銭の活動が途絶えたというように聞いています。レコードを1枚も出せませんでした。

柳田ヒロは岡林信康とはっぴーえんどと吉田拓郎と水谷公生(≒浜田省吾)とオフコースをつなぐような位置にいて、すごく興味深いです。布施明(拓郎の宿敵!)とも組んでいる!
ぜひWikipediaで略歴をチェックしてみて下さい。


柳田ヒロ----つのだひろ(同じバンドでひろつながり)----つのだじろう(兄弟)とつながる。1973年、「恐怖新聞」が少年チャンピョンで連載開始。青虫の話がちょっとトラウマです(笑)。1973年って、自分は多分、小学4年生でアグネスチャンのファンだった。浅田美代子のデビュー年でもあり、この頃ってまだまだ(1980年代以降ののっぺりした空気に比べると)時代が動いていたような気がします。

1975年、「吉田拓郎・かぐや姫 コンサート インつま恋」のバックを務めたトランザムのリーダーはチト河内であり、名盤サントラ「俺たちの勲章」でもガッツリ拓郎と組んでいます。バックミュージシャンの変遷も、拓郎の歴史を語る上で重要なポイントなのだろうと思います。もう、既に色々と伝承が難しくなっているのだと思うけど。

後から考えると、金沢事件が怪我の功名で、名作「LIVE73」を生み出したように思えます。
「抱きしめたかったから抱きしめた」
「伽草子」収録:「話してはいけない」(1973))
のち、金沢事件、のち、
「ちょいとマッチを擦りゃ燃えてしまいそうなそんな頼りない世の中」
「LIVE73」収録:「ひらひり」(1973))
に放り出された(どちらも作詞は岡本おさみだけれど)。LIVE73を貫く寂寥感と狂気と熱量に、金沢事件は大きく影響を与えていると思います。

「もういらない」


佐伯明がインタビューを文字越しした(2002年4月15日第1刷)
青春なんて、いらない―過去を切り捨てた、俺の決断
男社会は、いらない―男は時に「夢のない結論」を出してきた
こんな結婚は、いらない―結婚生活は夫婦のコラボレーション!
こんな会社、いらない―命がけで社長を務めた6年間
こんなオヤジ、いらない―旧態依然とした大人たちへの反発
ルールなんて、いらない―古いシステムの構造改革
こんな世界、いらない―このままじゃいけないこと、このままじゃ変わらないこと
でも音楽だけは、いる―迷走し続ける人生で唯一必要なもの

矢沢永吉
「矢沢永吉はヒット曲があるからいいけど、俺にはないから。」
ジャネットジャクソン
「やっぱり、ジャネットジャクソンすごい。この日本のは何?」
「やっぱり、ジャネットジャクソンにはなれないね。所詮なれない。」
宇多田ヒカル
「「アメリカで1位になれ!」って、俺も本気で思うもんね。宇多田ヒカルに。宇多田が出てきたときはドキッとして”スゲー”と思ったけど、それでもアメリカに行ったら宇多田ぐらいじゃ・・・ってことになっちゃうのかな。」
「でも宇多田ヒカルに可能性があるんだとしたら、彼女は絶対にビルボード1位を狙うべきだと思う。」
泉谷しげる
「俺の好きな声は泉谷しげる。」
「本当、あいつは凄いボーカリストだよ。俺、あいつの声に一番しびれるのね。声が細くてしびれる。で、あいつ、音程も案外いいんだよ。ただ、頑固なおやじだから、色々うるさいいの。スガシカオの曲とかやれば、絶対、泉谷にはハマると思う。「夜空ノムコウ」なんて泉谷、絶対最高だよ。おじさんたちも「カー!」となると思うんだけど、泉谷さんが怒っちゃう。」
井上陽水
「でも、やっぱり歌がうまいなと思うのは井上陽水さんだよね。むかつくねー。ほんとに歌が好きだもんね。」
桑田佳祐
「だって俺は、実は桑田佳祐のファンだったりするわけで、サインが欲しいとか思ったりするような人なんだよ。」
中尾ミエ
「中尾ミエさんに、広島からファンレターを書いたことだってあるんだぜ。」

2018年11月4日日曜日

「吉田拓郎 お喋り道楽」の対談相手

「吉田拓郎 お喋り道楽」は、TBS系で1997年4月~9月オンエアされ、書籍化された。1997年10月31日第1刷。

家を造りたくなる男の気持ち(明石家さんま)
好き?嫌い?東京について(柴門ふみ)
無人島で一緒に暮らしたい女(久本雅美)
70年代、川口アパートの青春(コシノジュンコ)
大友君にバンマスと呼ばれて(大友康平)
何ゆえにその派手な衣装?(高中正義)
「一緒に走ろう!」っていいたかった(細川直美)
坂を下りながら、いかに燃えるか(武田鉄矢)
鹿児島の男は本当は甘えん坊(ラサール石井)
旅先で川の字になって話そうよ(牧瀬里穂)
時代が変わっても残る歌(松本隆)
たとえ間違えてもテイク1が最高(日野皓正)
ニューヨークの修行時代(大西順子)
自分のVTRや歌をかけるのが好き(中村雅俊)
夢見る男たちにずっと夢を見せて(大石恵)
マイク真木氏の自由な生き方(真木蔵人)
キムチが吉田家秘伝のおふくろの味(服部幸応)
よくあなたをお見かけしてるんです(武田久美子)
二十歩先を行かれる結婚の不思議(長山洋子)
結婚していても恋はできる(阿木燿子)

ポールサイモン
「ポールサイモンとか聴くと涙が出てきて、学生時代に戻りたくなるんですよ。」
ユーミン
「昨日,久しぶりでユーミンのコンサート行ってきたんですよ。僕、二十年ぶりぐらいなの、彼女のコンサートって。」
Cowgirl Dreamin'」のツアー(Strollin' Cowgirl Tour 1997)か。「20年ぶりということは、「紅雀」「流線形80」あたりのコンサートに行ったのだろうか。
「いやあ、いいお尻していたよ。 脚もきれいだったしね。僕はずっと以前に、いい脚してる女の子がいるからって誰かに誘われて、ユーミンの、というより荒井由実のコンサ ートに行ったんだよね。当時って、僕らの周りにはイルカか五輪真弓しかいなくてさ、歌はいいんだけど、あんまり観賞する感じのコンサートじゃなかったわけよ、どっちかっていうと。」
「だから僕にとって、当時のユーミンはけっこう観賞したい女の子だったんです。ミ ニスカートはいててね。今、四十三歳でしょう。どんな感じかなと思って行ったら、きれ いな脚でね、プリンって、ちゃんとお尻も出てるし、ちゃんとシェイプアップしてる感じ で、ほんとにピチピチしてましたよ。」
はっぴいえんど
「慶應大学学園祭で,頭脳警察とはっぴいえんどと僕なんかが呼ばれて」で、
「君らがいなくなってから、僕一人ひどい目にあいました。頭脳警察とはっぴ いえんどへの怒りを全部僕一人で背負い込んで。ギター1本だよ、おれ。悲しかった。頭 脳警察とはっぴいえんど、おれはもうこの二つのバンドは絶対許せんと、ひどいやつらだ なぁと思った。あれがはっぴいえんどとは、最初で最後。」
「会ってないですね。第一、はっぴいえんどと吉田拓郎、毛色が違うでしょ。どっち かっていうと、何だ、あの野郎みたいなのがあるじゃないですか。」

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